2016年3月16日水曜日

入試と人工知能

 2020年度入試からセンター試験に替わって新しい入試が導入されることが決定しています。思考力を検査するため記述・論述形式の解答が求められるとのことですが、それと同時に出てくる問題が「採点方法」です。

 ある一定の採点基準が設けられての採点となりますが、毎年何十万人という高校生が受験するテストですから、もちろん一人で採点するわけには行きません。かといって複数の人間による採点では、どうしても判断に誤差が生じてきます。そこで今検討されているのが「人工知能(AI)」による採点なのだそうです。

 「そんなことができるのか」と一瞬思ってしまうのですが、先日、知能ゲームにおける人類最後の砦「囲碁」において世界トップレベルの棋士がコンピューターに敗北するというニュースがありました。もう人工知能のレベルはそこまで来たのかと思わずにはいられません。


 新しい統一入試最終的にどのような採点方法が採られるのかはまだわかりませんが、将来、「人工知能の採点傾向を分析する」などという入試対策講座も、予備校でおこなわれるのでしょうか。人間がコンピューターを追いかける時代がもう来てしまったようです。