西宮市にある廣田神社の周辺は、散策道になっていて、そろそろコバノミツバツツジが咲き始めています。
その中に、もうこの時期に咲いている桜の木がありました。(3/20撮影)
一言で「サクラ」といっても、実際にはかなりの種類が存在していますが、日本人がイメージする「サクラ」は、やはりソメイヨシノになるのでしょうか。
写真の桜がどういう種類のものなのかわかりませんが、随分と立派に咲いていて、ちょうど公立高校と国公立大学後期試験の合格発表の時期でしたので、感慨深く思われました。
ちなみに、日本はおろか世界にあるソメイヨシノはすべて、江戸時代末期ごろに、エドヒガンとオオシマザクラの交配から生まれた僅かな原木から、接ぎ木によって増えたものだそうです。
DNAの構成上の問題で、ソメイヨシノについた種子は「ソメイヨシノ」ではないので、接ぎ木でしか増やすことができないそうです。
「?」な感じですが、高校で「生物基礎」の「遺伝 ヘテロ接合の自家受精」を習うと謎が解けます。
そういえば「接ぎ木」も、高校生物で習う「無性生殖」の一種で、いわば「クローン」です。ほとんど同じDNAを持っているがゆえに、ほぼ同時期にソメイヨシノは咲くのです。わかっていても、なんだか不思議ですね。
高校で習う「生物基礎」「生物」には、このように身近なものに関係している知識がたくさんあります。それを「定期テストのためにだけ覚える」なんてもったいない!
ぜひ、身近なものに当てはめて、「不思議」をいろいろ発見してみてください。